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人工内耳の選択

人工内耳の選択は、人生で選択の場面は数あれど、とても難しい選択の一つだと思います。

一生涯のお付き合いになる「聴こえのパートナー」を長い人生の時間と比較して、とても短い時間で比較検討をしなくてはならず、迷いばかりが出てくる方もいます。DrもSTも、そしてメーカーの方も開発者も、人工内耳の音を聴いたことがない、当事者にしかわからない事も多くあります。しかしその当事者の言う事も様々で、たくさんの人工内耳装用者と会って話を聴くと「個人差」を目の当たりにして、尚更に迷いが深くなってしまう方もいます。成人の場合は当事者が選択の主になるので自分の納得を感じた時に、人工内耳メーカーの選択決断をできるが、新生児聴覚検査によって見つかった乳幼児の場合は保護者が選択をしなくてはならず、人工内耳装用の決断、人工内耳機種の選択と、難しい時期を過ごすことになります。その時期の保護者をサポートする機関が、今は病院が多くを担っています。病院だけではない人工内耳を検討する方の為の、相談機関があれば、今よりは少しばかり人工内耳の選択に悩みが軽くなるかと考えて、人工聴覚情報学会の活動として取り組んでいます。 良い選択が出来たと納得を得た人工内耳人生を歩んでいければと、それだけを願っています。